シンプルな人生は幸福である。エッセンシャル思考という考え方。

シンプルライフ

20代の頃は自分に持てる以上のものをたくさん持とうとしていました。

  • あれも必要
  • これも捨てられない
  • 全部やっておいたほうが安心
  • 流行のファッション、グルメ、スポットはとりあえず行っておこう

と、モノも仕事も交友関係も手放すのが苦手でした。

やらないことこそが後悔につながると信じ、時間は無限にあるとどこかで思っていました。

30代になってから徐々に取捨選択することを覚え、現在に至ります。

もっとシンプルな考え方を身につけたいと思い、「エッセンシャル思考」を読んでみました。


エッセンシャル思考とは

エッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。

やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的な仕組みなのだ。

  • 考え方:より少なく、しかしより良く(これをやろう、何を捨てるべきか?)
  • 行動:やることを計画的に減らす(大事なこと以外は断る、あらかじめ障害を取り除いておく)
  • 結果:充実感(質の高い仕事、毎日を楽しんでいる)

 

オーストラリアのホスピスで看護師をしていた女性が、死を迎える患者たちに一番後悔していることを聞いたところ、もっとも多かった答えは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気がほしかった。」ということ。

勇気をもって自ら選択することの重要性について考えさせられるエピソードです。

 

わたしも以前は嫌な顔をされたりするのが怖くて仕事もプライベートの誘いも極力断らないようにしていました。

急な仕事も全て受け、毎日残業して、飲み会も二次会、三次会まで参加して、休日の会社のゴルフにも参加。

いま考えればそこまでしなくても…って思うのですが、その時は「それが正解」だったんですよね。

そして、周囲から「ありがとう!」と言われて嬉しく感じる自分がいました。

自分を認められたような気がしたし、自分で選択したという責任もなければ頭を使わなくていいので結局は楽だったんだと思います。

 

でも育児休暇中に「家族」や「家」や「これからの自分の人生」を考える時間を持った時、「他人の期待に従って生きるのはやめよう。」と強く思うようになりました。

残業は時間的に無理になったので、会社の飲み会も休日の会社行事もほぼ参加しなくなりましたが、「この人の送別会だけは出ておきたい。」など、自分で参加するしないの判断をするようになりました。

仕事も自分の感情ではなく会社のメリット、デメリットを考えて、自分がやったほうがいいのか?外注にお金を払ってでもやってもらったほうがいいのか?選択ができるようになり、すごく楽になりました。

大切なのは「捨てること」

やることを減らし、人生をシンプルにして、本当に重要なことだけに集中する。

  1. 見極める
  2. 捨てる
  3. 仕組み化する

本には様々な方法が紹介されていましたが、わたしが特に心にとめておきたいと思ったのは下記3つの考え方です。

トレードオフ

何かを選ぶことは何かを捨てること。

自分は何に全力を注ぐ?

サンクコストバイアス

すでにお金や時間を支払ってしまったという理由だけで、損な取引に手を出し続ける心理的傾向のことだ。

「ここでやめたらいままでの投資が無駄になる。」と思うあまりに、望みのない投資を続けてしまう。

これが悪循環を生み、投資額が増えれば増えるほど、抜け出すことが難しくなる。

「早く小さく」はじめる

重要な目標や締切に向かうとき、2つのアプローチが考えられる。早く小さく始めるか、遅く大きく始めるかだ。

「遅く大きく」というのは、最後の最後ですべてをやろうとすること。締切間際に本気を出して、徹夜でなんとか終わらせる。

「早く小さく」というのは、できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。

まとめ

短い人生を濃く、後悔なく生きるために、よりシンプルな思考を意識していきたいと改めて思いました。

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